１　学校教育諸課題について

【質問】榛名林間学校で、日本食をテーマとした体験学習を取り入れてはどうか。

【答弁】林間学校では、火おこし体験や野外炊飯、枝を使ったスプーン作りなどの活動をしており、食を考えることにつながっていると思われる。また、各学校ではおっきりこみ作りや古代米作りなど、伝統的な食文化に関わる取り組みを行っており、林間学校での取り組みを含め、今後も体験学習の充実に向けて考えていきたい。

２　八幡霊園整備について

【質問】八幡霊園の今後の拡張整備計画は。また、前橋市で整備が進む共同墓地について本市の設置方針は。

【答弁】区画墓所の需要が多くあるため、引き続き整備に取り組んでいきたい。しかし、近年、墓地に対する考え方も変わってきているため、県内外の公営墓所の事例などを参考に、今後の墓所の応募状況やニーズ等を踏まえた上で、新たな墓地の形態や在り方を研究していく。

１　働き方改革について

【質問】国は今の時代に合った働き方改革の取り組みを進めているが、この改革の内容は。

【答弁】一億総活躍社会を作るための最大のチャレンジとされており、改革の柱の第一としては、同一労働、同一賃金の実現で、正規・非正規の形態に関わらない均等、均衡な待遇の確保。第二は、長時間労働の是正。第三は、高齢者の就労促進として雇用の継続延長や定年引上げに向けた環境整備。これらの就労支援の充実により生涯現役社会を実現させるための取り組みである。

２　コンプライアンス室の設置について

【質問】市役所の法令遵守見直しのために設置されるコンプライアンス室とは。

【答弁】職員の職務遂行に係る法令遵守の徹底と法的に適切な職務遂行の推進を図るため、弁護士を室長に置く。事務分掌については、法令解釈の助言や不当要求対策、事務の適切な執行など、職員の法令遵守の意識啓発を想定している。

１　災害における避難所の課題について

【質問】民間施設に範囲を広げた避難所の拡大や要配慮者の避難支援、福祉避難所の在り方は。

【答弁】町内会の公民館や所有者の了承を得た民間施設など222の施設を届出避難所として登録している。また、避難行動要支援者名簿を作成し、災害時に地域と情報共有を行い、避難の難しい人への支援に活用する。さらに現在、福祉避難所として長寿センターなどの市有施設19カ所と民間施設の55カ所を指定している。

２　群馬DCについて

【質問】群馬DCに向けた今後の取り組みは。

【答弁】前回好評だったまちなかスタンプラリーの内容をもとに、来訪者が市内全域を回遊できるような仕組みを検討したい。
　また、高崎駅観光案内所のリニューアル整備や外国語対応のスタッフの充実を図るなど、今後もググっとぐんま観光宣伝推進協議会との連携のもと、おもてなしの心で受け入れる体制の整備を進めていく。

１　令和2年度予算編成と本市の財政運営について

【質問】令和2年度の予算規模と重点事業は。

【答弁】高浜クリーンセンター建替工事に着手するため大幅な増加が見込まれるが、高崎芸術劇場建設事業の終了に伴い、歳出の予算規模は前年度並みになると考えている。重点事業は、各部局からの要望をもとに選定を進めており、おとしよりぐるりんタクシーの整備や、まちなか商店リニューアル助成などの本市独自の経済対策を優先に考えている。

２　本市の市民力と協働のまちづくりについて

【質問】複雑化する行政対応には、市民に協働の必要性を示し、理解を求めることが大切であるが、市の見解は。

【答弁】市民をはじめ、各種団体と行政が協働し、さまざまな視点で相互に連携することが不可欠であると考えている。また、災害対応や地域福祉分野における市の取り組みには、より身近な地域コミュニティ内での協力が必要であるため、今後も地域の理解を得ながら、協働によるまちづくりに取り組んでいきたい。

１　本市の防災について

【質問】本市の救援物資や人的支援の受け入れ、集積拠点の対応方針は。

【答弁】ライフラインの機能停止により備蓄品で充足できない場合は、協定した自治体や事業者に要請し物資を確保する。また、総合卸売市場を第一集積拠点とし、協定している運送事業者やトラック協会高崎支部と支援物資の荷捌きや配送などを実施する計画である。人的支援については、適時適切に受入れ、市民生活の早期復旧に努めたい。

【質問】自家用車で避難してくる他市の被災者を受け入れる考えは。

【答弁】広域的な避難には、行政のバスによる移動が想定されるため、避難施設の選定は避難者の収容スペースだけでなく、駐車スペースも考慮することが重要である。一方で、自家用車での避難も想定されることから、駐車スペースの指定を含めた事前の確保対策について、他の事例等を参考に検討したい。

１　治水対策について

【質問】河川の水位上昇によって発生する逆流現象（バックウォータ―）の対策は。

【答弁】河川からの逆流現象を防ぐため、樋管（ひかん）に水門を設置しているが、水門を閉じたために雨水が河川へ流れ込むことができず、低い土地や道路が冠水することも起こり得る。今後、樋管に流れ込む排水路の状況を調査した上で、当該地域へ集中する雨水を分散する方法を検討し、適切な対策を講じていきたい。

２　公共交通の役割について

【質問】鉄道交通の充実に向けた県との連携や今後の取り組みは。

【答弁】県は、平成30年度からの3年間で、県内の鉄道路線の利用促進に取り組むこととしており、県と沿線市町村、鉄道事業者が連携して各路線の課題点を明確化し、必要な利用促進策を研究していく。本年度は、JR上越線、JR信越本線、上信線について進められている。本市も積極的に参画し、鉄道の利便性向上と利用促進に取り組んでいく。

１　耕作放棄地について

【質問】農地の維持が困難な地域がある中、市としての農業振興の進め方は。

【答弁】市は6次産業化の支援やブランド力向上を支援する農業者新規創造活動補助金を創設し、生産者の意欲向上を図る一方、販路拡大のためシンガポールに海外輸出の拠点となる現地法人を設立した。さらに、ユーチューブを活用した「農チューブ高崎」を公開し、農業をPRするなど、さまざまな施策を組み合わせ、着実な取り組みを進めたい。

２　お店ぐるりんタクシーについて

【質問】お店ぐるりんタクシーの利用料を無料にした経緯は。また、民業を圧迫しないための配慮は。

【答弁】運行開始から3カ月の利用者数は増加傾向であり大変好評である。車椅子でも乗降でき、利便性を最優先に無料運行している。また、警察署や運輸支局との協議により、運行ルート上の安全性を確保し、既存のバス路線に重複しないルートとするなど、バス会社等にも配慮した上で決定した。

１　高崎市における非正規雇用の今後について

【質問】会計年度任用職員制度への移行は、正規職員と非正規職員の格差の是正も趣旨の1つであると考えるが、市の考えは。

【答弁】正規労働者と非正規労働者の不合理な待遇差を解消するための規定が、民間の労働法制で整備された。公務の分野でもこれを踏まえた取扱いが国から示されており、本市でも財政上の影響を踏まえつつ、非正規職員の処遇が制度の趣旨に沿うよう適切に対応したい。

２　消費生活相談窓口の現状と課題について

【質問】消費者被害を未然に防ぐための今後の課題は。

【答弁】令和4年4月に施行される民法の成年年齢引き下げに伴い、18、19歳の若者が未成年者取消権の対象から外れるため、若年層への消費者教育が重要になってくる。スマートフォンによるワンクリック詐欺や若者を対象にした悪質商法も横行していることから、注意喚起のパンフレットを作成し、学校と連携して防止策に取り組んでいく。今後も啓発活動を行いたい。

１　交通安全の取り組みについて

【質問】矢羽根型路面表示の設置状況は。また、高校生の命を守るヘルメット義務化が必要であると考え、まずは高崎経済大学附属高校生から実施すべきと思うが。

【答弁】高校と最寄駅を結ぶ路線で施工しており、市内4校までの県道7路線、市道13路線に設置が完了している。引き続き5校の通学路を対象に整備を予定している。また、ヘルメット着用に向け、交通安全教室や交通講話を実施し、父母の会などでも保護者向けの注意喚起を行っている。今後も県や外部機関と連携しながらヘルメット着用を推奨していく。

２　子どもへのネット普及に伴う光と影について

【質問】幼児期からのスマートフォン使用による健康への影響や依存症が懸念され、早期の対応が求められるが。

【答弁】中学生リーダー研修会を開き、SNS使用時間などのルールを決め、各学校で広めている。また、ネット講習会を開くなど、今後も子どもの健やかな成長を維持できるよう努めていく。

１　受動喫煙対策について

【質問】望まない受動喫煙を無くすため、禁煙や分煙の徹底が必要であるが、本市の対応は。

【答弁】本市では、受動喫煙が他人に与える健康への影響に応じて、禁煙措置や喫煙場所の特定とともに、関係機関などと連携しながら禁煙などの掲示の義務付けが必要と考えている。また、市有施設でも改正法の趣旨に沿って施設の類型に応じた適切な措置を講じたい。

２　広報高崎について

【質問】月2回発行の広報高崎を配布する役員の負担軽減のため、月1回発行にならないか。また、前日の配送はできないか。

【答弁】月1回の場合、広報高崎のページ数の増加により配布する区長などの負担が懸念される。昨年度市民の声アンケートでは、8割以上の市民が発行回数は適当と回答している。また、配送日には各部局の回覧、案内チラシも合わせて作成するため、現時点では発行日前の配送は難しいが、今後の課題として検討したい。

１　公共交通の促進について

【質問】本市のバス利用の促進策に関する現在の取り組みは。

【答弁】バス料金の負担軽減のため、群馬県共通敬老バスカードや運転免許証自主返納後の割引支援、夏休み限定子どもバス定期券などがある。また、大手乗換検索サイトや県が提供する乗換アプリにバス情報を掲載することで、利便性の向上に取り組んでいる。

２　防災と減災について

【質問】水害対策に関する本市の取り組みや自主防災組織などの地域との連携は。

【答弁】毎年主要テーマを決めて危険箇所の総点検を実施しており、本年度は、中小河川の土砂洪水氾濫防止対策をテーマとしている。点検では、区長や市民からの情報提供もあり、防災意識の高揚につながっている。自主防災組織は災害時の地域住民による声かけや避難支援など、地域の支え合いという点からも重要性を増しており、結成数も増加している。引き続き、支援し連携していきたい。

１　音楽のある街高崎について

【質問】劇場運営の総括責任者である館長や各業務の民間活力導入の取り組みは。

【答弁】高崎財団では理事長の民間登用を行い、スポーツ、文化の担当専務理事を外部から招聘している。また、舞台技術業務を外部委託し、施設案内業務では専門業者のノウハウを活用して人材育成を図っている。

２　市街地再開発と豊岡新駅について

【質問】駅東口再開発事業の法定再開発組合設立の予算、8億200万円の内訳は。

【答弁】都市計画資料作成等の調査委託費が1千万円、再開発準備組合および法定再開発組合への補助金4億8200万円、貸付金3億1千万円を計上している。

【質問】豊岡新駅（仮称）設置に向けた調査費の概要と今後のスケジュールは。

【答弁】利用者の予測や駅施設の構造などを検討する基本計画の策定と駅前広場の整備に向けた測量、設計委託調査費である。今後は、新駅の早期完成を目指し、JR東日本など関係機関と協議を進めていきたい。

１　新年度の消防団の運営について

【質問】モデル的な消防団の年間交付金額とその活用範囲は。また、新年度の団運営に対する考えは。

【答弁】定員25人の分団に対し、年間で消防団運営交付金33万7500円、消防団出場等交付金82万5千円を支給している。運営交付金を斬新な手袋等の購入に充てる分団もある。新年度も休日だけの参加など多様な関わり方で消防団活動に参加できる体制整備、若い世代への積極的なアプローチなどにより充実した消防団体制を推進したい。

【質問】群馬地域の保育施設の現状把握と今後の対応は。

【答弁】群馬地域の保育所入所児童数は、合併時の670人から現在1,000人超となっている。保育施設の受け入れ枠の拡大に向け対応してきたが、居住人口の継続的な増加により、平成30年度に新たな保育所か認定こども園を整備する予定で、現行の施設整備補助に加え、用地購入補助も創設した。今後も地域内の人口動向やニーズを踏まえ、適切な対応をしていきたい。

２　中小零細企業の労働者への福利厚生について

【質問】労働者の定着や雇用の拡大に福利厚生の充実が重要であるが、中小零細企業に対する今後の取り組みは。

【答弁】多くの業種で人材不足が問題となっており、福利厚生の充実が一層求められている。一方で企業は負担を伴うため、市は、さまざまな企業の状況把握に努め、中小零細企業に対し公共施設を活用した福利厚生を支援したい。